大画面テレビの情勢

今日はヤマダ電機に立ち寄って大画面テレビの動向を確認してきました。
結論から言えば、東芝の勝ち。シャープ、パナソニック、日立は駄目。

まずデザイン面については、昨今はどれも著しくおかしいものは無い印象。ただし、パネルの薄さについてはばらつきがあります。これはもう、プラズマが駄目。分厚い。分厚いと言っても一昔前の液晶と同程度にはなっているのですが、やっぱり液晶の薄さは大変にスタイリッシュで見ていて惚れ惚れしてしまいます。

次に画質ですが、動画については以前言われていたような液晶が弱いなんていう状況ではありません。遜色なし。
画質について一番大きな違いは静止画の画質です。これは番組表を映したときに顕著な差がでてきます。
まずパナソニックですが、これはプラズマパネルの弱点が如実にでています。ブラウン管時代と同じように強烈なフリッカーを感じます。さらに単一色の領域を眺めているとわかることですが、画素がうにょうにょしています。プラズマは画素が高速に点滅することで色の階調を作っていますが、要は蛍光灯のような発光原理なので、色がビシっと決まらないのです。これはもう原理的に制御が難しいところなので、液晶並みのくっきりした絵を映すことは無理なのだと思います。パナソニックはテレビ事業で大赤字を叩き出したようですが、恐らくここの社長はプラズマの根源的な弱点を理解せぬままプラズマ工場に大規模な投資をしたのでしょう。技術がわからず、目も悪かったからこういうことになるのです。ただ商品としての作り込みはちゃんとしてると思います。
次に日立ですが、これはプラズマなのでパナソニックと同じです。以前の自社開発のインターレースパネルに比べれば数段ましですが、あれはテレビと呼べる代物ではなかったので比較してもしょうがないでしょう。パナソニックと同じく駄目、というのが率直な感想です。
シャープ。これは以前と変わらず駄目ですね。液晶の雄なんていう印象操作を繰り返してきた同社ですが、画質が大変悪い。画素が一番荒く見えました。クアトロンという1画素に4色使う方式だからでしょうか。ドットがばらばらに見えてしまってかなり不自然でした。番組表などの文字の境界がギザギザになっていて、白地に黒文字を映しているのにその境界が色づいて見えます。4色の画素の配置がおかしいのか、制御ソフトの出来が悪いのかわかりませんが、全メーカー中でダントツに文字が汚かったです。これは駄目です。
東芝。これは良いです。古くから画質へのこだわりを見せる同社のテレビはとにかく欠点が見当たりません。動画も静止画も筐体もすべてが高品質です。
三菱。これも悪くないです。派手にアピールするところはありませんが、明確な弱点というものは無いように思います。ただリモコンが変なのでちょっと敬遠したくなるかもしれません。
ソニー。ここは昔から画質に不満はありませんが、操作性に癖があったりして一般受けしそうもない物ばかり作ってきました。今もその悪しき伝統は脈々と受け継がれているようです。例えば番組表ボタンを押すと、どの放送の物を見たいのかいちいち聞いてくる始末です。また、ソニーの製品は工業製品としての品質が悪く、先日もテレビの発火事件を起こしてリコールを発表したところです。他を圧倒する魅力が無ければわざわざ購買対象にはなりません。
そんな感じでしたので、順位を付けるならば、東芝>>三菱>パナソニック>日立>ソニー>シャープ、、ってところでしょうか。三菱高すぎかな??まあ、東芝以外の順位は正直言ってどうでもいいですね。