違法に相撲くじを行った東奥商事は摘発される

http://www.asahi.com/national/update/0708/TKY201007080209.html

大相撲の勝敗予想で景品が当たる「星取クイズ」事業を展開している青森県十和田市の東奥商事は7日、野球賭博問題を受け、名古屋場所でのクイズの中止を決めた。今年で30周年というクイズの中止は初めて。同社役員は「心から相撲を応援しており残念。クリーンになってもらい、早く復活させたい」と話す。

 NHKが6日、大相撲中継の中止を決めたほか、若手力士の暴行死事件や大麻事件などの問題が相次いでいることを受けて判断した。

 星取クイズは、同社指定の「キャンペーン商品」を3千円で購入すると参加できる。参加者は幕内力士9人を選び、9人の勝ち数に応じて与えられるポイントで順位を競う。成績上位者は家電製品や大相撲の観戦チケット、地元の農産加工品などが当たるという。インターネットでも参加を募っており、毎場所全国から約1万人が参加するという。

 同社は角界ともかかわりが深く、県内の有望な相撲選手を親方らに紹介するなどしているという。(北沢拓也)

この「星取クイズ」、相撲の対戦結果に応じて景品が当たるということだが、このような懸賞は景品表示法によって規制されてるわけで。公正取引委員会のサイトに解説があるから読んで貰えばいいんだけども、本件については以下のような感じのはずです。

  • 特定商品の購入者を対象にしていることから、「一般懸賞」に当たる
  • 景品の最高額は3000円×20倍=6万円まで
  • 1万人が参加するとして、景品総額は3000円×1万×2%=60万円まで

さて、、商品は以下のような物だそうです。





どう見ても景品表示法違反です。これは絶対に摘発される真っ黒な行為です。
しかしながら、今のところは見逃されているようです。その顛末が同社サイトに載っていました

賭博(とばく)じゃないかと警察に疑われたこともあります。私が入社したのはちょうどその頃でした。法学部出身という、ただそれだけのことで、入社間もない私は「警察に行ってケンカしてこい」と言われました。べつに、とっくみ合いのケンカをしたわけではありません。
口論というか、カッコよく言うとディベートをしました。この話も面白いのですが本題から反れるので割愛します。とにかく2ヶ月ぐらい警察と折衝し、最終的に「星取クイズは違法にあらず」ということで決着しました。

明らかな違法行為をどんな折衝をしてひっくり返したのか興味津々です。叩けば叩くほど埃がでそうな会社ですね。世論が盛り上がれば青森県警も矢面に立たされることになります。パチンコの例をみれば、警察に対して何らかの利益誘導がされているのではないかと疑いたくなります。

中野渡利彦というここの会長は随分と羽振りが良いみたいです。そりゃ賭博の胴元をやってるんだから当然だよね。ググってみると金の力で好き放題やっている生活が垣間見られます。いいかげんにせいや

それから新聞記者というのは自分の書きたいこと以外は例え違法行為でも指摘すらしないところが終わってます。こういうところを追求するのがジャーナリストの社会的責務でしょ。


ちなみにくじと言えば年賀はがきがありますが、これは法律により認められています。民間企業が行う事業として適切かどうかは疑問がありますが。

ギャンブル 所管省庁 根拠法
お年玉付郵便葉書     総務省(郵政省)    (お年玉付郵便葉書等に関する法律
相撲くじ     青森県警    (なし)

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S24/S24HO224.html