純資産割れREITに引く手数多

REIT業界] M&Aへの期待が高まる。(クレディスイス証券)
2009年7月15日 13:30
 7月15日の日経新聞は、不動産投資信託REIT)として初めて民事再生法の適用を申請したニューシティ・レジデンス投資法人の再建計画に暗雲が漂ってきたと報じた。米投資ファンドローンスターがスポンサー候補となる案を大口債権者が反対し、否決される可能性があり、債権者の後押しで大和ハウス(1925)系のビ・ライフ投資法人(8984)がスポンサー候補として名乗りを挙げる見通しと伝えている。

 ローンスターによるニューシティ・レジデンス投資法人の評価額は推計1,200億円だが、ビ・ライフ投資法人の提示金額がこれを上回れば、J-REITセクターの価格の押し上げ要因になるとクレディスイス証券では解説。

 債権者がローンスターによる再建計画に反対するのは、貸出金の債務者区分が正常先として扱われないため。
 ビ・ライフ投資法人ニューシティ・レジデンス投資法人の取扱いはM&Aになる模様。
 4月かららJ-REITM&Aに関連する税制は変更されており、負ののれん代からの利益は配当をせずに済む。つまりPBRが1倍を下回る値段でのJ-REITM&Aが成立すると、買収側は財務体質を改善することができるという。
 そのため、破綻したREIT、スポンサー企業を選定しているREITの争奪戦は激化していて、業界再編への期待が高まると解説。

 7月中には日本レジデンシャル投資法人(8962)、日本コマーシャル投資法人(3229)のスポンサー企業が選定される予定。既にJ-REITを運用しているスポンサーが両投資法人の新スポンサーに決定すれば、さらに業界再編への期待が高まるだろうと述べている。(W)

日本証券新聞より。
負ののれん代からの利益を配当してたら大変なことになるけど、それは是正されたという解説。これはPBR1倍割れなんて許しませんよという政府の意思が現れているということなのだろう。とにかく高利回りの低位REITは有り金はたいて買うべきということだ。
争奪戦が激化というんだから日レジやジョイントにビッグニュースが舞い込むのも近いハズ。