ひふみ投信について

個人投資家に人気のひふみ投信というものがあるのですが、これについて考えてみたいと思います。
この投信は守って増やすという合い言葉にもあるように、地合に応じて機動的なポートフォリオを構築して、市場平均を上回る成績を残していくというアクティブファンドです。小型の成長株にも積極的に投資をしているところも特徴です。
そんなわけで昨年の前半くらいまでは順調に成果を出していまして、設定来TOPIXに対して20%くらいは上回っていたはずです。しかしですね、どうも最近は雲行きが怪しいのです。

これはこの一年のひふみ投信(青線)と日経平均(赤線)の比較です。5月から7月までは完全に一致しています。そこから11月までは上回っていますが、11月の衆院解散あたりからはまたほぼ一致しています。
ひふみの出す運用リポートを読んでみると、やれ三菱地所を買ったとかファナックを買ったとか、ただ市場平均に追いつくことを主目的にしたかのような消極的な運用がされています。アベノミクス相場に全く乗れていないしそもそも乗る気がないのではないかと思えます。
毎月の運用報告動画を拝見する限り、運用者はそこそこ優秀な人間だと思うのですが、結果が全く伴っていないんですね。これは一体どういうことなのか。甚だ疑問です。
市場平均と変わらない現状が続くようでは、ひふみ投信の存在意義が問われます。投資家にしてみればひふみを買う積極的な理由が見いだせない状況です。もうちょっと奮起してもらいたいところですね。

あと参考までに私の成績も載せときます。

カイオムの下落を食らったところで大きく損が出てます。その他はまずまずではないでしょうか。特にアベノミクスの諸政策によって市場平均よりも圧倒的に上昇するであろう銘柄を中心に組み入れたことで、良い結果を出せました。