エコキャップ運動に思う

私は子供を騙して馬鹿を助長するエコキャップ運動が大嫌いなんだけれど、NPOエコキャップ推進協議会のウェブページを見てたらニヤニヤしてしまったので書き留めておこう。



Q&Aページが面白い。

※着払いでの送付はご遠慮願います
(万一送られた場合はご返却させて頂きます)

これはもう、資源としてのキャップの価値よりも送付コストのほうが圧倒的に高いことを如実に表している記述ですね。

Q11.

集めたキャップをリサイクル先に輸送するのは、環境に悪影響があるのではないですか?

A11.

当活動の開始以来、輸送コストの削減と輸送距離の短縮に努力を重ねており、現在のところ、全国で80%の都道府県に協力リサイクル業者があります。出来るだけ早く各都道府県に少なくとも1社の協力リサイクル事業者を選定し、キャップの回収および届け先としてのご協力をお願いしてゆきます。加えて地域で集め、地域でリサイクルできるようなサイクルづくりに尽力して参ります。

要約すれば、悪影響があるけど気にしないでねってところか。



Q13.
キャップの売上はすべて寄付金になるのですか?

A13.
皆様から提供して頂きましたキャップは1kg(約400個)を10円で協力リサイクル事業者に購入して頂きその代金は全て寄付金となっています。

へーすべて寄付してるのかそれは立派なことで。。でも役員の報酬とかはどうしてるのかな。

Q14.
協会の活動原資はどのようになっているのですか?

A14.
主たる原資は、協力リサイクル事業者からの活動支援金1kg(2.5〜10円)と、当協会内のその他事業による収益金となっています。

とおもったらキロ当たり定率で活動支援金を取っているとか。。
要約すると、寄付金の割合を偽装しようとしたけどすぐばれたでござる、ということですね。

Q12.
キャップの売上よりも、輸送費の方が多くなる場合は、リサイクルをするより、輸送費をワクチン代として寄付した方が良いと思いますが?

A12.
当活動の目的は、ワクチン代を寄付することではなく、キャップのリサイクル活動に参加することによって、資源や環境や貧困など、世界が直面する様々な課題について、学び、考え、行動する機会を提供することであり、その目的の派生的活動として、ワクチン代の寄付を行っております。
したがいまして、当目的に賛同いただき、輸送費を払っても良いとご判断いただける方にご参加いただければと思っております。
ワクチン代の寄付を目的とされる方々は、直接、当該団体への寄付をなさることをお勧めいたします。

なにを抜けぬけと調子のいいことを言っているのかね。いたずらを咎められた小学生のようですわ。実は定款には次のように書いてあります。

第2章 目的及び事業

(目的)
第3条

この法人は、広く国民に対して、ペットボトルのキャップ回収事業を行い、キャップをゴミとして焼却処分するのではなく再資源化を促進することで、焼却処分に伴うCO2の発生を抑制し「地球環境を改善する」併せて、キャップの再資源化で得た売却益をもって「国内外の子どもたちへのワクチン寄贈ならびに貧困救済」および「被災孤児等の救援」などに寄与することを目的とする。

キャップを回収し焼却を行わないことが地球環境を改善するしワクチン提供がアフリカの子供たちの命を救うのだと堂々と書いてあるわけです。言い訳するならさっさとこの定款を書き直せボケということです。

キャップ送付先ページにはこんな記載が。

有限会社 ヤマウチ 豊田工場
※パチンコ店からのキャップはお受けできません
※キャップの中にパチンコ玉が混入されており、リサイクル機材を破損させてしまいます

エコキャップ運動に関わったばっかりに機材を壊してしまったんですね。ご愁傷さまであります。
パチンコ屋の客層とエコキャップ運動とは親和性が高いのでしょうかね。

NPOというのは特定非営利活動法人のことだそうだけど、この明らかに営利目的で活動しているところやら、それを知りながら許可を出す内閣府とかもう無茶苦茶ですね。こんなところまでも利権化する役人の浅ましさには感服ですわ。