キャリアデザインセンターのコスト体質

割安株を探索していたところ、東証二部のキャリアデザインセンター(証券コード2410)を見つけました。@typeという転職情報サイトをやっている会社です。
14日に決算が出る予定ですが、かなり大幅な黒字転換が見込まれています。1株営業益が2000円くらいで株価は15000円ですので、まあ割安でしょうか。さらにQ4だけを見ると一株益1200円ほどですので、通期換算すると4800円という凄い数字になります。この辺から割安度が高いんではないかと判断しています。

この黒字転換についてですが、会社側の見解ではコスト体質を見直したからとされています。本当にそうなのか、調べてみました。

これは四半期ごとの売り上げと営業利益をプロットしたものです。時期によって三色に分けています。
緑は2004年9月期以降、青は2007年9月期以降、赤は2010年9月期以降です。緑と青は連続していますが、赤は不連続なところに注目をしたいです。
緑時代は順調に売り上げと利益が増えていますが、青時代に移った2007年頭頃をピークに売り上げが落ち込み、利益はさらに急激に落ち込んでいます。そしてリーマンショック以降は左下の最悪期を迎えています。会社のコスト体質が売り上げの減少に対応できなかったわけです。転職という景気敏感な商売をしているにしてはお粗末な結果ですね。
しかし赤時代になると、随分と赤字が減ったことがわかります。近似直線の傾きも以前より改善していますから、会社の収益性が向上していると判断できると思います。絶対の黒字体質とはなっていませんが、投資対象として十分な妙味があるのではないでしょうか。

株価も貼っておきます。