織り込まない

8月上旬は世界中で株が下げていたところにアメリカ国債の格下げニュースが畳み掛けてドスンドスンと来ました。しっかしアメリカがリセッション気味だとか国債格下げの噂なんてのは元々あったわけなんだけど、こういう時はよく「織り込み済み」とか「どこまで織り込んでいるのか注目」とかなんとか言われるわけです。
しかしね、織り込まないんだよね実際は。もう10年株式投資をしてるけどやっとその辺に気づいてきたというか。
なんらかのグローバルな金融ショックが起こった場合、衝撃波のようなものは絶対に発生するわけで、それなのに波風一つ立たずに凪状態で済むわけはない。市場はそんなスーパー免震構造にはなってないわけだ。完全に未来を予想することは出来ないんだから。
もちろんそれが実体経済にまで波及するわけではないことも多いけれど、トレーディングの世界では実体経済なんてどうでもいいんだよね。とにかく市場は織り込まないんだと心に刻んでおきたい。

んでもどっち向きに織り込んでいないのかってのはまた別問題なのよね。上がるか下がるか。事前にわかれば最高だが。。