JALと前原

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経済ジャーナリストの町田徹がJAL問題について鋭い分析をしている。私はこの人の優れた取材力分析力についていつも感銘を受けているのだけど、今回もなかなかいい記事だと思う。
前原大臣はJALの解体転売を目指しているというものである。元産業再生機構パシフィックホールディングスの偽増資話で多くの投資家を地獄に叩き落した冨山和彦らに再生プランを作らせていて、そのための人件費が10億円にも上るというのだから尋常ではない。前原なにやってんの、と誰もが思うところだろう。
しかしながら民主党小泉純一郎が総理になる以前は徹底した構造改革を主張する政党であったし、前原誠司はその急先鋒であったことを思い出すべきだろう。彼は構造改革派なのである。そう考えれば竹中平蔵と同じことを行おうとするのも合点がいくというものだ。バランスシートさえ改善すればどんな痛みが出ても知ったことではないというのが彼らの思考パターンである。
私は個人的にはJALがどうなろうと構わないのだが、本日118円のJALの株価はこれからも大きく下がることになるだろう。ダイエーの強引な処理で大損させられた記憶が蘇って不愉快極まりないが、今のところ鳩山政権への世論の支持は高いからこの状況が変わるとも思えない。