ADR

17日、アイフルが企業再生ADRの申請の方針だと報道され、18日の株価はS安比例配分となった。そこでアイフルの株価の今後を占いたいと思う。

まず参考として旧グッドウィルラディアホールディングスADRを申請したときの株価の推移を確認してみる。

6月15日にADR申請すると発表している。債権放棄を要請するかは未定としていた。

日付 始値 高値 安値 終値
2009年6月15日 453 465 436 455
2009年6月16日 375 375 375 375
2009年6月17日 295 295 295 295
2009年6月18日 235 245 215 215
2009年6月19日 185 219 157 168

そして6月23日に正式発表を行っている。またここで、債権放棄を要請することと普通株の100%減資の方針も示された。

日付 始値 高値 安値 終値
2009年6月23日 170 174 154 161
2009年6月24日 116 129 111 120

産業活力再生特別措置法第48 条第1項の規定に基づく認証紛争解決事業者の認定等に関する省令第14 条第3号によれば、事業再生ADR手続に従い策定される事業再生計画案が債権放棄の要請を伴う場合、当該事業再生計画案には「株主の権利の全部又は一部の消滅」の項目が含まれていなければならないこととなっております。

債権放棄になれば株券は紙切れというのが基本方針のようなのだが、なぜか116円もの値が付いた。今日に至っても50円を保っている。これは100%減資のためには株主総会での決議が必要だから、大株主がゴネて実現しないんじゃないのっていう一縷の望みの値段なのかな。でもそれだと民事再生になるだけなんだけどね。債務超過だっていってるんだから紙切れは確定ずみだろう。しかも大株主のプロモントリア(サーベラスとかモルガンの集団)は最大債権者でもあるから、100%減資決議は間違いなく通るわけだし。

で、アイフルなんだけども、債権放棄は要請しない方向のようだから、紙切れ価格まで暴落することはないんじゃないかと思うわけです。ましてやラディアですら100円で止まったんだからねえ。